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【名作】小公女セーラ  


景気が悪く生活が厳しい時には天才系や強気な主人公の物語がうける傾向があると耳にします
それは現実が厳しいときにアニメなどの趣味・娯楽でまで現実の辛さを連想させるようなものを見たくないからと言う事なのでしょう

確かに陰鬱とした気持ちの時にはスカッとするものが観たいものです

今日紹介する小公女セーラはそういう意味では対極に位置するアニメかもしれません
世界名作劇場系のアニメには主人公は厳しい立場に置かれながらも決して挫けずに毎日を一生懸命生きる、そんな内容のアニメがいくつも存在し小公女セーラもその中の一つです

現在の不況に苦しむ日本で生活を良くしたいと考えつつも生活を守るために毎日踏ん張り続けている中・下流の家庭の人にとって共感できると捉えられるか、アニメまで辛い現実を思い出したくないと捉えられるかは人それぞれだと思います
共感できる、そういう主人公の姿を見て自分も頑張ろうと思う、勇気を貰えると思うなどと捉えられるそういう方には本当にお勧めしたい名作だと思います


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今更説明不要だと思います
誰もが知る名作中の名作、小公女セーラ 

お金持ちで何不自由のない生活を送り学校でも学校一の優等生として羨望のまなざしを受けながら生活を送ります
ところがそんな生活が一転します

父親が急死しダイヤモンド鉱山の事業が上手くいかず一文無しに
学校で住み込みの下働きとして置いてもらうことになったセーラはそれまでの生活とはかけ離れた現実の厳しさを目のあたりにします

そんな厳しい生活の中でも誇りと優しさを忘れないで頑張って毎日を生きていく、そんな主人公セーラの姿を描いた作品です


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セーラ・クルー  CV担当: 島本須美
お金持ちの父親の愛を一身に受けて何不自由のない裕福な環境で育つ
国籍はイギリスだがインドで幼少期を過ごす。また母親はフランス人であったためフランス語が堪能で年少組のフランス語の教師を務めることにもなる

趣味は読書と言う事もあり物知りで頭脳明晰
自分の事を何かに置き換えてあれこれ妄想する〇〇になったつもりが特技

裕福な事を鼻にかける事は無く誰に対しても分け隔てなく接する慈愛に満ちた性格である
育ちの良さゆえに世間知らずな面はあるが苦しい立場に立たされた後も逆境に負ける事は無く気高い精神を失わない芯の強さも併せ持つ


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父親の突然の死、そしてお金が無くなったことと同時に一変する周囲の人々の対応と環境
逆境にくじけず前向きに生きていくと言う点では原作もアニメも共通ですがセーラを取り巻く人間関係だったりセーラ自体の性格なり反応だったりと細かな点では多少の変更点なり差なり見受けられます

映画でもアニメでもその時その時の時代のニーズなり嗜好を踏まえた上で作られるものなのでこの小公女セーラに関してもそういった部分が少なからずあると言う事ですね

例えば主人公であるセーラの性格も原作である小説などでは決してアニメのセーラと同じ様に無抵抗・従順を一貫している訳ではないです
一話目でミンチン先生に対してアニメでは偉そうな先生は大抵眼鏡をかけていて~というような「想像」をして話しますが小説では先生の挙動や話などを注意深く観察しアニメよりもシビアに表向きは繕っているけどお金で人を判断する嘘つきと見抜いています
全体的に小説の方が大人びていて思慮深いイメージがあります。

それに対してアニメ版のセーラは子供らしい可愛らしさを残しつつも芯の強さと賢さ、そして何より優しさに比重が置かれています
この当時の日本が今とは違い活動的な自立した女性と言うよりも素直で従順、意志表示は控えめで物腰も穏やかな大和撫子みたいな女性が好まれる傾向があったからではないかと思います

その為にアニメのセーラは目上の人に対して素直で従順、自分よりも弱い立場の人たちには優しく常に物腰は柔らかくどんな理不尽なことでも自分の意見を押し通そうとしたり不平不満を愚痴ったりするようなこともほとんどない
それに加えて逆境にも挫けずに前向きに生きる芯の強さもあるという、まさに大和撫子の理想的な女性像として描かれています

その分だけ状況や立場が苦しくなってしまいがちなセーラを生活面で支えるアニメオリジナルのピーターを登場させたり、同じ下働きで苦楽を共にするベッキーの出番を増やし心の支えにするなどアニメの方ならではの設定が用意されていてセーラの状況が酷くなり過ぎないように配慮されている部分もあります


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マリア・ミンチン CV担当:中西妙子
妹であるアメリアとともにミンチン学園に勤める先生でありミンチン学園を設立して運営をする経営者でもある
徹底したお金第一主義でありお金持ちに対しては媚びへつらう。その一方でお金持ち以外の人に対しての態度は妹のアメリアも含め高慢で冷酷。

お金が無くなったとみるや否やそれまでのセーラへの態度とは一変して食事や衣服、寝床などを満足に用意しない上で下働きとして一生こき使おうとする等、仮にも教職についているものとは思えないような人物である


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(中央)ラビニア・ハーバート CV担当:山田栄子
セーラが学院に来るまでミンチン学院の生徒代表だった金髪のロングヘアーが特徴の美少女
アメリカの油田王の娘で人一倍プライドが高く意地っ張りで傲慢、かつ粘着質な性格をしていて自分よりもお金持ちで周囲に好かれるセーラに対して執拗なまでに嫌がらせを繰り返す

終盤で少しだけ本心を語りますがセーラが自分よりも勝っている部分があることを認めているからこそそれを許せないということらしいです。自尊心が高い彼女らしい理由と思います

アニメでは扱いが小説よりも大きくなりことあるごとにセーラと立場の弱い(セーラ寄りの人)者に対していじめや嫌がらせを繰り返す場面が描かれます
このセーラに対するいじめの描写が酷かったこともあり当時のファンレターは苦情めいたものが多かったらしくミンチン先生とラビニア役の中西妙子、山田栄子両名は二度とこういう役はやりたくないと周囲に漏らしていたそうです

それだけセーラに対するミンチン先生とラビニアのいじめや扱いは執拗かつ過酷なものということが伺えます
その上で最終話まで観てもすっきりとした気分にはなりませんでした

と言うのも最近のアニメ等では基本的に勧善懲悪で描かれる作品が多いですが小公女セーラでは悪役であるミンチン先生やラビニア、セーラやベッキーを下働きとしてこき使う嫌味なモーリー、ジェームスといった使用人まで一切のペナルティを受けないからです

ミンチン先生は実は事業が失敗しておらず多額の遺産を相続するセーラをみすみす手放したと言う事でアメリアからも酷く叱責され多少の後悔はしますがセーラが学院に高額の寄付をして学院で元通り学ぶと分かりすっかり元通りに。

ラビニアも最終話で一応の和解はするもののミンチン先生同様セーラに対しては一切の謝罪なし

もっともそこはセーラ・クルーというこの物語の主人公が寛大で慈愛に満ちた高貴な精神の持ち主ということを一貫して描きたかったからこその必然的な流れとも言えます

人を恨んだり憎んだりすることはなく困っている人がいれば自分が辛い立場にいたとしても手を差し伸べる
実に潔い生き方と思います。誰にでもできる生き方ではないだけに本当に魅力的に思えます

今の日本に求められているものもこういった助け合いの精神なのではないでしょうか
今後の日本を遠い将来担っていく幼い世代にこそこういった道徳的な作品を観て色々と学び感じ取って欲しいものだと考えさせられます





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2017/05/31 06:38 [edit]

category: アニメ・漫画

thread: 懐かしいアニメ作品 - janre: アニメ・コミック

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